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法人登記 合名会社とは


合名会社の概要

会社を起こした経営者が、資金も自身で出資している会社形態が「合名会社」です。合名会社は、多くの場合(名)と省略されて表記されます。


合名会社は、2名以上の「無限責任社員」で構成されます。

ちなみに、「社員」とは、「出資者及び所有者としての地位」のことを意味し、一般的な意味での「従業員」とは異なります。


家族や親戚、あるいは親しい知人など、人的つながりを重要視し、かつ少人数で運営する会社や、個人で事業を行うには適した形態です。現在では、一部の酒造会社や薬局など、古い形態を取る会社に見られるくらいとなったため、合資会社と並び知名度は低いでしょう。


合名会社を、正しく言えば、「無限責任社員が、資金を出している会社」と言えます。


無限責任社員とは、法律上で会社に資金を出資した人物のことを指します。 会社の負債を返せなかった時は、自身の資産などを、処分しなければいけないのも、この無限責任社員です。


組合としての側面

もし、会社の財産で会社の債務を完済できない時、または会社の財産に対して「強制執行」を行っても効果がない場合には、合名会社の全ての社員が、会社債権者に対して、「直接連帯無限責任」を負うことになります。

全ての社員が、会社債権者に対して、無限責任を負う責任があり、原則的に、社員それぞれが「業務執行権」及び「代表権」を持っています。そのため、「所有と経営」は分離されていません。


また、定款変更等の重要事項の決定や、社員の地位の譲渡については、「総社員の同意・承諾」が必要とされるため、社員の特質が重視されることになります。

以上の側面から、合名会社は、他の会社と同様に「社団法人」ですが、実質的には、「組合」としての性質を有しており、会社の内部関係については、組合についての法規定によって規律されることになります。


各社員の出資は、金銭・不動産等の財産に限りません。「労務や信用」でも構わないため、最低資本金規制の適用も受けません。

そのため、少ない資金で会社の設立が可能となります。

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